奥多摩工業曳鉄線(ひきがねせん)


「東京周辺マップに曳鉄線の文字を追記」

東京の地図を作っている時に、奥多摩駅から先の日原川沿いに鉄道のラインがあるのを以前から気になっていました。昔、川苔山に登った時にも気付くことはなかったし、気になるので調べてみました。

すると、この鉄道が、奥多摩工業曳鉄線(おくたまこうぎょうひきがねせん)であることが分かりました。そこで今回は、奥多摩工業曳鉄線について紹介します。

奥多摩工業曳鉄線について


出典:Wikimedia Commons

奥多摩工業曳鉄線は、人を運ぶ鉄道ではありません。日原川奥で採取される石灰石を運ぶためのトロッコ専用路線です。日原川流域には鍾乳洞がいくつもあるように石灰石が豊富です。その石灰石を運ぶために作られた線路でした。

トロッコはワイヤーで繋がれていて、ワイヤーが引っ張られることで移動します。トロッコ自体に動力はなく、ケーブルカーと同じ仕組みで移動します。休日とかに観光用のトロッコが運行されれば面白そうですが、路線沿いは危険なので無理ですね。


301さんによる写真ACからの写真

運ばれてきた石灰石は、奥多摩にある工場でセメントなどに加工しているようです。しかし、この工場の巨大で、かつ雑然とした姿が印象的です。まるで映画に出てくるような廃れた世界にある巨大工場みたいです。東京の建設ラッシュは今後も続きますから、工場もまだまだ現役で稼働していきそうです。

日原川流域は穴場の宝庫


奥多摩おじさんさんによる写真ACからの写真

日原川流域は、百尋の滝日原鍾乳洞などで紹介してきましたが、今回の奥多摩工業曳鉄線を調べてみて実に興味深いエリアだと再確認しました。日原エリアは釣りや登山などでも人気ですが、ここが東京都の中であることが驚きです。しばらく行っていないですが、年金生活になったら行ってみたいと思いました。