札幌で水芭蕉を見るなら ~ マクンベツ湿原

2018年10月10日

札幌周辺で春を告げる水芭蕉を見るのなら、どこが良いでしょう。個人的には野幌森林公園がおすすめですが、誰もが楽しめる場所としては石狩川河口に近い「マクンベツ湿原」がおすすめです。

マクンベツ湿原は、石狩川の最も下流に架かる石狩河口橋の東側に広がる湿原です。駐車場が数カ所用意されていて木道も整備されているため、誰でも気軽に楽しめます。

それでは詳しく紹介しましょう。

1.マクンベツ湿原とは

マクンベツ湿原は石狩市に位置し、石狩川の河口も近い左岸(上流から下流に向かって左側)にある湿原です。札幌中心部からは、厚田方面へ国道231号線を北へ進み、石狩河口橋手前で右側の川沿いの道へ入ると、まもなく着きます。

案内板 (拡大して確認してください)

ヨシの草原の中にハンノキの林が点在する湿原が広がっています。水芭蕉の咲く場所は、ぬかるみのある湿地帯なので歩くことが困難ですが、木道が整備されているため靴を濡らさずに水芭蕉を観察できます。でも人とすれ違う時は、お互いがぶつからないように注意して歩きましょう。バランスを崩して木道から落ちると怪我をしてしまいます。

湿原に広く水芭蕉が咲いていますが、木道からでは全部を見ることはできません。それでも木道からでも十分に大群落を楽しめるでしょう。木道は奥へ続いていて、石狩川のほとりまで出ることができます。北海道最大の大河である石狩川の大きさは、やはり感動的です。

2.水芭蕉について

白と緑が鮮やかな水芭蕉ですが、いざ近くで写真を撮ろうとすると黒く傷んでいたりすることも多いです。特に、標高の高いところにある水芭蕉にその傾向がある印象を持ちます。

対して標高の低い場所にあるマクンベツ湿原水芭蕉は、きれいな個体が多いと思います。木道から外れて写真を撮れない制約はありますが、きれいな個体の写真を撮ることができるでしょう。

水芭蕉については、姉妹サイト「Wildflower北海道」で紹介しています。よろしければどうぞ。

3.荒涼とした湿原

水芭蕉が咲く時期は4月中旬。まだ木々の葉も生えてきていません。ヨシの枯れ草とハンノキが点在する光景は、荒涼とした印象です。

でも水芭蕉もそうですが、地面をよく見るとツクシや他の野草も芽吹いてきています。春の訪れを見つけてみましょう。

4.石狩川河口方面へ行ってみよう

出典:Wikimedia Commons

国道231号線を右に曲がってマクンベツ湿原へ来ましたが、左へ向かうと石狩川河口へ向かうことができます。

意外にも家並みが続いていて活気があります。ここに番屋の湯という温泉(石狩温泉)があります。冷えた体を暖めるには絶好の温泉です。茶褐色でモール系の成分がある?食塩泉です。食塩泉なので風呂から上がっても体が冷えません。

また道をさらに進むと、石狩灯台があります。付近は散策路があるので、石狩川の終点の風景を楽しめます。

海側では夏に海水浴場も開設されるので、春だけでなく1年を通して行ってみてはいかがでしょうか。