北海道百年記念塔~解体が決定しました

2018年7月12日

北海道百年記念塔地図

地図は「さっぽろ周辺マップ 札幌」より

野幌森林公園の一角に、北海道百年記念塔が建っています。高さ100mにも及ぶランドマークは老朽化が進み、解体が決定しています保存か解体かが議論されていますか。この北海道百年記念塔とは一体どんなものなのでしょうか。

1.北海道百年記念塔の概要

北海道百年記念塔


北海道百年記念塔ができたのは1971年で、もう半世紀になろうとしています。北海道開道百年を記念として建てられた鉄の外壁で出来た塔で、高さが100mあります。付近に高い建物がないので、非常に目立った存在です。

展望台からの眺め

塔には展望室がありますが、ビルで言うと8階に相当する場所なので展望がすごく良いわけではありません。それでも写真のように、札幌市街を見渡すことができます。展望室までは階段を使います。エレベーターもありますが、一般に使えたのは最初の数年だけで、その後は保守専用として使われています。

しかし、建築から半世紀近く経つため、2014年に老朽化で金属片の落下が発生しました。それ以来、立ち入り禁止になっています。展望室からの展望写真は、貴重なものになるかもしれません(Photo ACにアップしました)。

2.アクセス

JR函館本線の野幌森林公園駅から東へ歩けば到着します。ここはまだ江別市ではなくて、札幌市です。境界は塔のすぐ東です。

3.近くの観光施設

南側に北海道博物館がありますので、ここをメインに訪れると良いでしょう。

北海道博物館の記事へ

また、裏側は野幌森林公園の遊歩道に繋がりますので、ハイキングで歩くのも良いでしょう。野幌森林公園は非常に広くて、1日で1周するのは大変です。

国道から少し札幌市街へ歩くと、「森林公園温泉きよら」があります。私の独断ですが、札幌市街地にある温泉では泉質がNo.1です。モール泉がとても良いです。

4.まとめ

地図は地図アプリ「日本周遊マップ」より

個人的には維持して欲しかった北海道百年記念塔ですが、修復費の捻出は難しかったようです。また、維持費も掛かります。最初から高い位置に展望室を備える塔にしておけば、料金収入があって維持できたのではと思います。
(頂上付近に天望デッキがあるのですが、近年使われることはなかったようです)

取り壊して開道150年記念碑を建てる程度がちょうど良いのかなと思います。

5.投稿後の動向

2018年9月4日に北海道は、北海道百年記念塔を解体する方針を固めました。修理費用と維持費を今後確保することが難しく、解体後はモニュメントを配置するそうです。残念ですが仕方ありません。解体される前に展望室に行けて良かったです。まだ近くで見ていない人は、ぜひ行ってみてください。

2018年12月27日に解体が正式発表されました。同時に、北海道開拓の村北海道博物館などの今後の在り方についても構想が示されました。解体時期は未定ということなので、今のうちに見ておきましょう。

2022年11月7日から解体準備工事が始まりました。来年2023年1月から本格的な解体工事が始まるそうです。

2023年1月23日から、本格的に解体が始まりました。存続の要望書も出ていますが、もう難しいでしょう。

2023年6月下旬では、下部を残すのみになっています。