平成30年北海道胆振東部地震

2020年7月12日


「JSMAP2 国土基本情報20万 札幌、苫小牧、浦河、夕張岳を使用」

平成30年9月6日午前3時8分に北海道で大きな地震が発生しました。震源地は厚真町とむかわ町穂別の間の山の中です(地図では中央よりやや下)。厚真町で震度7を記録する大地震になりました。人的被害も甚大で、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

私の住む十勝地方の経過と合わせて紹介します。

1.北海道胆振東部地震

繰り返しになりますが、平成30年9月6日午前3時8分に、北緯42度42分、東経142度付近を震源地とするマグニチュード6.7の大地震が起きました。陸地が震源地となったため、M6.7でも大きな被害になりました。

緑の円で示した部分が厚真町吉野地区で、山の斜面が広範囲に崩れて民家を押し潰しました。このような地震による陸地の被害は、北海道では初めてだと思います。

その他の地域では、安平町とむかわ町穂別で震度6強、千歳市と平取町、日高町で震度6弱、札幌市東区でも震度6弱を記録しました。北海道では近年に経験していない大きな地震となりました。

国土地理院が、地震後の衛星写真を公開しています。

厚真川地区(北海道勇払郡厚真町・安平町・むかわ町)(9月6日撮影)

信じられないほどの山崩れが発生しています。これではひとたまりもありません。

私の住む十勝地方帯広市は震度4で、物が落ちる被害もありませんでした。

2.大規模停電


「地震当日の北電のページは見れない状態で、混乱に拍車を掛けた」

今回の地震で北海道民全員に影響を及ぼしたのが、北海道全域に及んだ停電です。北海道電力苫東厚真発電所が停止したことにより、すべての火力発電所と水力発電所が停止する事態が起きました。厚真発電所が北海道に必要な電力の半分を発電していたため、ダウンした後に他の発電所では安定した電力が供給できず、不安定になって全部が止まってしまいました。

地震が起きて目を覚まして、電気を点けようとしたのですが点きませんでした。地震発生直後に停電になったのです。枕元の懐中電灯を点けて、それからLEDランタンを点けました。この時は、これほどの大きな被害があるとは思っていませんでした。

停電は朝になっても解消されず、見通しも立たない事態でした。モバイルWi-Fiが朝の8時でダウンして、午前中はノートパソコンとスマホのテザリングで仕事をしましたが、ノートパソコンのバッテリーもなくなり、スマホのテザリングも不安定になり作業ができなくなりました。

自作太陽光発電でしのぐ


「太陽光発電2号機」

巷ではスマホのバッテリー切れで、大騒ぎとなっていました。しかし私は、普段も自作の太陽光発電でスマホ類を充電しているので、特に心配はありませんでした。車のガソリンも半分以上あったので、そこからも電気が取れました。食料も、冷蔵庫と冷凍庫に十分あるので、結局買い出しには行かずに済みました。

そのうち、自作の太陽光発電装置の作り方を紹介します。

停電は、7日の午後6時40分に解消しました。

3.札幌も被害

札幌は、近年に震度5強すら起こっていない地震の少ない街として認識されていました。しかし、今回は震度6弱の地点まで出て、液状化現象で大きな被害が出ました。

札幌から苫小牧にかけては低地帯が広がっていて、ここは東西の島がつながった時にできた地盤の柔らかい場所だそうです。そのため、揺れると液状化現象が多く発生します。液状化現象が起きた清田区里塚は、近年にも局地的な地震で液状化現象が起きていました。このエリアは今後も地震のたびに液状化現象が起きるのではないでしょうか。

日本においては、地震の心配がない場所はないようです。でも、道北オホーツク海側は地震が少ない場所ではないでしょうか。

4.地震が起きたときのために備えをしておこう

今回の地震が起きた場所は、それほど地震が心配されていた場所ではありません。北海道で地震が心配されている場所は、道東の太平洋側です。特に根室付近は危険で、揺れだけでなく津波の心配もあります。

しかし今回の地震で、北海道のどこで地震が起きても不思議ではないことが分かりました。地震の予知に時間を割くのはもったいないので、地震が起こることを前提に準備をするべきです。ポイントはキャンプ用品だと思います。キャンプをする道具があれば、あとは水と食材があればしのげます。キャンプの道具を参考にして、必要なものを揃えてはいかがでしょうか。

5.追記:その後の情報

観光客のキャンセルが相次ぐ

地震が起きてから北海道へ来る予定だった観光客のキャンセルが相次ぎ、9月15の発表によると117億円にも及ぶそうです。そして、観光客が利用するはずだった交通機関や飲食店の売り上げも考慮すると、292億円に上るそうです。観光客は日本人を中心に回復してきていますが、外国人観光客が戻ってくるのには少し時間が掛かりそうです。

9/19日に節電要請が解除になる

地震から停電が解消された後も発電量に余力がないことから節電要請が出ていたのですが、19日に解除になりました。これは、苫東厚真火力発電所の1号機が復旧したことで電力に余裕ができて、節電の必要が当面なくなったためです。

札幌のすすきののシンボルである、ニッカウヰスキーのネオンも復活して、ようやくいつもの生活が戻ってきました。しかし、これから冬を迎えて電力の消費量が増えてくるので、苫東厚真火力発電所の2号機、4号機の再開が待たれるところです。

※4号機は9/25日に再稼働し、電力需要はひとまず安心になりました。

10月1日よりふっこう割が始まる

地震から時間を経ても観光客の減少が続くため、10月1日から「ふっこう割」が適用されることになりました。日本人客(道内客を含む)、外国人客どちらにも適用になります。

補助率は50%から70%で、日数も日本人は3泊まで、外国人は5泊まで、金額の上限が1泊2万円(日本人は1回の旅行に3万円まで)とかなりお得になっています。

この制度が観光客の回復に繋がれば良いですが、制度がなくなった時の反動も大きそうです。私には良く分かりませんが、北海道の魅力のPRにお金を投じた方が、後々の効果に表れるような気がします。でも、せっかく決まったのですから、利用しましょう。

「北海道観光応援ぱす」始まる

ふっこう割で北海道に観光客が戻りつつありますが、ここに来て高速道路でも割引が行われます。これが「北海道観光応援パス」で、2~3日間高速道路が乗り放題になります。価格は2日間で5,600円(一般車)などで、かなりお安く済ませることができます。

期間は来年の4月1日までです。遠出をしたいけど高速料金が高いと感じていた方は、絶好のチャンスです。ただし、ETC限定であることに注意してください。

申し込みは以下のサイトからお願いします。

https://www.driveplaza.com/trip/drawari/

2019年2月21日に厚真町で震度6弱の余震が発生する

2019年2月21日午後9時22分に、最大震度6弱の余震が発生しました。最大震度を記録した厚真町でも被害が少なかったことは良かったです。まだまだ油断してはいけないです。