ラズベリーパイ zero スマートフォンから操作してみる

2018年10月16日

ラズベリーパイ zero(Raspberry Pi Zero)にGPSを付けてログを取ることを考えていますが、どのように操作させるかを思案中です。電源を入れてすぐにログを取得する方法も良いですが、開始と終了を指示できる方が良いと考えています。

その開始と終了の指示ですが、ラズベリーパイ zeroに物理的なボタンを用意することも考えていますが、まずはスマートフォンから指示できないかと思っています。VNCでスマートフォンにラズベリーパイ zeroの画面を表示させて、そこから開始と終了を指示するといった具合です。

そこで、スマートフォンにVNCクライアントを設定してみます。

1.テザリングの環境設定をする

スマートフォンとラズベリーパイ zeroとの接続は、テザリングを利用します。ラズベリーパイ zeroのネットワーク定義にテザリング環境を追加します。ファイルを書き換える方が早いので、今回はターミナルからファイルを書き換える方法を使います。

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confファイルを開きます。エディタにはいろいろありますが、私はviエディタを使いました。

vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

で、ファイルを開きます。

無線LANの定義が既にありますが、これに追加でテザリングのSSID名とパスワードを入力します。これでテザリングのネットワークに接続できるようになりました。

ここでHDMIでディスプレイに接続して、ラズベリーパイ zeroのIPアドレスを確認しておいてください。確認の仕方はこれまでにも説明しましたが、Wi-Fiのアイコンにマウスカーソルを合わせれば表示されます。(パソコンからssh/VNCでラズベリーパイ zeroに接続してIPアドレスを確認する方法でも良いです)

2.スマートフォンにVNCクライアントをインストールする

スマートフォンはAndroidを使います。playストアから「VNC Viewer」をダウンロードしてインストールします。このソフトはPC版でも使いました。AndroidのVNCソフトウェアでは一番人気のようです。

起動直後は接続定義がないので、「+」ボタンで新規登録します。

ラズベリーパイ zeroのIPアドレスを入力します。パソコンの時のような「raspberrypi.local」はbonjourがないためできません。また、IPアドレスが変わる可能性もありますが(テザリングは良く分からない)、この辺は検討事項としてペンディングとしておきます。

新しい接続定義ができます。選択して実行します。

ユーザ名とパスワードを入力して実行します。

無事、ラズベリーパイ zeroのデスクトップ画面が表示されました。スワイプでマウスカーソルを移動できるので、タッチスクリーンでもラズベリーパイ zeroを操作できます。

3.まとめ

スマートフォンでもラズベリーパイ zeroの操作ができるようになりました。心配していた操作性も、なかなか良好です。ここでフォームを持つアプリケーションでGPSの開始と終了を実行しようと思います。