SDカードが読み込めない! ~ 「フォーマットする必要があります」を修復するには

2023年12月8日

SDCARD_1

数百GBの容量を持つSDカードが、お手頃に買えるようになりました。SSDと比較しても省スペース軽量で取り扱いに便利なSDカードを、私も良く使います。しかしながら、使用している内に突然読み込めなくなるトラブルが、しばしば発生します。そのような場合は、どうしたら良いでしょうか。

1.それは突然やってくる

SDCARD_2

私の経験上、一番多く起きる現象は、突然に「フォーマットする必要があります」のメッセージが表示される場合です。この発生するタイミングは、正常にシャットダウンをしなかったとか、マウント中なのにSDカードを取り出してしまったなどのイレギュラーな操作をしていなくても発生します。SDカードって、あくまでも一時的に保存するストレージであって、長期間保存してはいけないものです。

とは言え、発生してしまったのですから修復させなければなりません。順番に確認してみましょう。

2.物理的な問題はないか確認する

SDCARD_3

SDカードマウントを外しますSDカードのドライブを選択してマウントを外してください。

そして、SDカードを見てみます。物理的に壊れていないかどうかを確認します。また、SDカードリーダーSDカードスロットが動作しているかを、他のSDカードを使って確認すると良いでしょう。

しかしながら、物理的な問題が発生している場合は、あまりないでしょう。不具合は、SDカードに記録されたデータの不具合(欠損)で発生している場合がほとんどです。

3.修復方法を検討する

修復方法は、以下の3つから選びます。

  • 自分で修復する
  • データ修復ソフトを使う
  • データ修復業者に委託する

お金はいくらかかってもいいから、絶対に修復したいという場合は、データ修復業者に委託が良いでしょう。当然、仕事の依頼になりますから、高額の費用がかかることを覚悟してください。

次に、データ修復ソフトを使う方法ですが、実績のある修復ソフトウェアには体験版が用意されています。まずは体験版をダウンロードして、修復がどの程度できるかを確認すると良いでしょう。そして、修復が十分期待できるのであれば、購入して修復すると良いでしょう。一番のおすすめです。

最後に自分で修復ですが、修復によって大切なデータを失う可能性が十分にあります修復するデータの重要性を考えて、自分で修復を考えてください。

でもきっと、ほとんどの人は自分で修復を選ぶでしょう。その方法を紹介します。(大したものではないですが)

繰り返し忠告になりますが、以下の方法で修復した場合、完全な修復にはならず、一部データ欠損になる可能性が十分にあります。それを了解の上、作業してください。kunimiyasoftは一切の責任を負いません

4.エクスプローラーで確認する

SDCARD_4

WindowsエクスプローラーSDカードドライブを確認します。ここで、SDカードドライブも表示されない場合については、今回の記事では取り扱いません。頭の中には対処する方法がありますが、実際にやったことがないので、発生することがあったら記事にしようと思います。

それでは、エクスプローラーSDカードドライブを選択して、右ボタンメニューからプロパティを選択します。すると、プロパティのウインドウが表示されます。

SDCARD_5

ツール」タブを選びます。そして、エラーチェックの「チェック」をクリックします。

SDCARD_6
※これは、正常の場合の表示

ここで、「ドライブのスキャンと修復」を選択するのですが、大多数は「フォーマットをする必要があります」になってしまうと思います。ここで修復できるのであれば、修復してください。

SDCARD_7

こうなってしまったら、次の対処法を行います。(絶対、フォーマットしないでください)

5.コマンドで修復する

スタート」で右ボタンメニューを表示し、「Windows Powershell (管理者)」を選択します。ここで、コマンドを入力します。

chkdsk e: /f

“e"はドライブ番号です。修復したいドライブ番号を指定してください。

SDCARD_8

これでSDカード修復されましたが、ファイルの欠損が発生する場合も多いです。完全修復を望むのなら、データ修復ソフト、もしくは業者に頼みましょう。

6.比較的安全なSSDがおすすめ

最近は、スティックタイプSSDが増えています。SSDであれば、SDカードよりも耐久性に優れていますから、おすすめです。確かに、多少は大きくなって重くはなりますが、大事なデータを扱う場合はSSDの方が良いでしょう。

とはいえ、SDカードの使いやすさは捨てがたいです。こまめなバックアップをしながら運用すれば、十分に活用できるでしょう。SDカードSSDをうまく使い分けて、効率の良い作業をしましょう。