北海道は温泉天国 ~ Hokkaido is a hot spring paradise

2021年9月14日

地図アプリケーション「日本周遊マップ」の登録作業中で北海道の温泉を表示させてみたのですが、今さらながら北海道って温泉がすごくあるなと感心しました。ポイントとして用意した温泉は全てではないのですが、十分過ぎるくらい北海道全体に温泉があります。

こういう資源はかけがえのないもので、大事に残していきたいです。しかしながら、近年は小さな温泉地の廃湯が増えてきているので、応援していかなければなりません。

そこで今回は、3つほどお気に入りの温泉を紹介したいと思います。

蟠渓温泉

北湯沢温泉を南に進むと、ひなびた温泉街があります。ここは、蟠渓(ばんけい)温泉と呼ばれる温泉地です。隣の北湯沢温泉がにぎわいを見せる中、蟠渓温泉はひっそりと佇んでいます。しかし、ここも以前はにぎわいのある温泉街でした。

そして、平成が終わる頃に、蟠渓ふれあいセンター幡渓温泉健康センターひかり温泉が閉館して、いよいよ寂れてきました。ここは応援したいところです。

なんと、ひかり温泉が復活しています。ぜひ行きましょう。

私が札幌にいた頃は蟠渓ふれあいセンターがお気に入りで、その頃は塩素殺菌もなくて快適な温泉でした。蟠渓温泉は無色透明なお湯ですが、わずかに硫黄臭(硫化水素臭)があり柔らかい感触です。蟠渓ふれあいセンターでは、熱いお湯をホロホロ山の地下水で冷まして浴槽に入れていました。小さな浴槽からお湯が滝のように溢れるところが大好きでした。

現在は、2件ほどの宿が営業しています。私が年金生活になったら真っ先に行きたい温泉です。それまで残っていてほしいです。

長流川の河原に、野湯「オサル湯」があります。入るには難易度が高いですが、条件が揃えば最高の露天風呂です。

虎杖浜温泉

虎杖浜(こじょうはま)温泉は、白老町にある、登別市との境に位置する温泉です。北海道を代表する登別温泉が近くにあるので目立ちませんが、うっすら黄緑がかったお湯は柔らかく、わずかに硫黄臭もあり好きな温泉です。

虎杖浜温泉も、温泉施設がどんどん廃業して寂れてきています。かつては温泉マニアの方のレポートで大人気の温泉地でしたが、個性的だった温泉施設はもうほとんどないようです。しかし、一般客にもハードルが低い温泉施設がいくつも残っていますから、利用してみてはいかがでしょうか。

虎杖浜と言えば海産物が有名です。宿で出てくる海産物は新鮮ですし、お土産を買うのも楽しいでしょう。

瀬戸瀬温泉

瀬戸瀬(セトセ)温泉は、遠軽町の山間にある1件宿です。遠軽町市街からそれほど遠くないですが、人里離れた秘境を感じる佇まいです。私が十勝から行くには何度も峠を越えなければならないので、特にそのような印象を持ちます。

瀬戸瀬温泉のお湯はアルカリ性単純温泉で、源泉温度が42.8度なので長時間入れます。そして特筆すべきは浴室です。タイル張りの懐かしい浴室で、浴槽がひょうたん型でユニークです。そんな懐かしさを感じる施設に人気の方は上々のようです。

温泉検索が可能に!

共和温泉も良い!

日本周遊マップver 2.55から、温泉の検索が可能になりました。各地方ごとに並んでいるので検索しやすいと思います。ぜひ利用してみてください。

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北海道新聞社
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温泉資源を活用しよう!

Leafletでも用意してみました。ほんと、数多くの温泉がありますね。

しかしながら、温泉の廃業が増えています。地元でも、湯温には恵まれているはずの足寄温泉筒井温泉などの廃業・休業が続いています。そして、今回の1番候補にしたかった然別湖の近くにある山田温泉も休業のままで、復活の話を聞きません。

温泉は、日本において数少ない天然資源です。残念ながら今後の日本は慎ましくなっていきそうですが、温泉が、お金ではない豊かな生活をもたらせてくれます。日本の目指す姿って、所得の大きさではなく、心の豊かさを求める社会だと思うのです。

ぜひ、温泉を利用してください。私もまだ先になりますが、温泉の復興に役立ちたいと思います。