OpenStreetMapの地図が向上して実用レベルに!

2018年6月20日


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みんなの手で作り上げるOpenStreetMapですが、日本では作業する人が少なめで、出来ている場所にも偏りが見られました。そのため、道路が途中で切れているなど実用には不十分な地図となっていました。

しかし、他の地図(国土数値情報やyahoo、Bingなど)からデータの提供を受けているようで、全国的に地図が補完されました。でも少し前までは、個人の作業データが優先されていて整合性が取れない地図になっていたのですが、優先度の調整をしているようで、日本全国でバランスの良い地図になりました。※最後の追記を参照してください。

このため、登山サイトのYAMAPのホームページではOpenStreetMapを採用しています(投稿時点)。実用性が上がっていますから、一度確認してみてはいかがでしょうか。

1.OpenStreetMapは地図データもダウンロードして使用ができる

ここで私がOpenStreetMapに注目しているのは、さっぽろ周辺マップで使っている「数値地図(国土基本情報20万)」に不満があるからです。数値地図(国土基本情報20万)の道路や鉄道のデータでは、同じ道路のはずなのに2本ずれて表示される部分があります。これは複線化されている部分なら良いのですが、明らかな単線でも起こります。

これは、標準アプリを使ってみると、線の太さで目立たないようにしているようです。

それと、もう少し詳細なデータが欲しい希望があります。結構利用度の高い道路も省略されている場合があります。

そこで、OpenStreetMapの地図データを利用してはどうかと考えているわけです。実は、既にOpenStreetMapの地図データを読み込む処理が、私のGISシステムであるJSMAP2にあります。ところが、地図のXMLデータはとてつもなく巨大で、日本だけでも1GB以上のサイズがあります。

そして、そのデータを読み込んで道路データを組み込むとしても、かなりの時間が必要なのです。ダウンロードと取り込みに時間が掛かり過ぎることから、今は使っていません。それでも、使ってみたい気持ちはあるので、今後の課題としたいと思います。

2.OpenStreetMapを自分のWebに込み込む

この投稿の一番上にOpenStreetMapの地図を組み込んでいますが、Webに組み込むのは簡単です。

OpenStreetMapのWeb画面で「共有」ボタンを押し、「HTMLボタン」を押すとHTMLソースが表示されます。そのコードを自分のホームページに組み込めば完了です。

3.自分で地図の内容を追加できます

地図の内容が各段にアップしたOpenStreetMapですが、まだ不十分な部分もあるでしょう。そこで、自分が使う部分や詳しい部分は、自分で作ることをおすすめします。昔はGPSログを頼りに地図を作成しました。車で走って道路ログを取ったものです。その必要がなくなっただけでも、良い時代になったものです。

ぜひ知って欲しい場所をみんなに紹介しましょう。

追記

OpenStreetMapには世界共通と日本独自の2つが存在しています。世界共通の方は、他の地図をインポートしたデータが主体になっているようで、使いやすいです。一方、日本独自の方は、日本のたくさんのエディターが作ったデータを尊重した地図になっています。私の入力した地図データも、日本独自の方には残っていました。

入力に参加したい場合は、日本独自の方で行うと良いみたいですね。さらに分かったら追記していきます。