OpenStreetMapの数値地図データをGarmin GPSに転送してみた

2020年10月9日


「Garmin画面 帯広駅周辺」

OpenStreetMapの地図をGarmin GPSで利用するというのは昔から行われてきましたが、日本では地図の内容が不十分で、あまり使われてきませんでした。

しかし、OpenStreetMapに国土地理院や民間の地図ベンダーの地図が組み込まれたことにより、地図のクオリティが実用に堪えるようになりました。そこで、北海道の地図をGarmin GPSへ組み込んでみたのですが、思った以上に良いので紹介します。

※Garmin GPSのS-JIS表示可能機種を対象に説明しています。

1.OpenStreetMapから北海道地図の数値地図データをダウンロードする

OpenStreetMapの画面で「エクスポート」のボタンを押すと、左側にエクスポートタブが表示されます。そこで、「Geofabrik のダウンロード」をクリックします。

大陸別の選択画面が表示されます。ここで「Asia」を選び、次の画面で「Japan」を選択します。

日本各地の地図データがあるので、ここでは北海道を選びます。私は北海道を選びましたが、自分の住むエリアを選択すると良いでしょう。北海道は、「hokkaido-latest.osm.pbf」のファイル名でダウンロードされました。

2.ユーティリティのダウンロード

OpenStreetMapの地図からGarmin GPSの地図を作成するには、以下の2つのユーティリティを使用します。実行は、コマンドプロンプトで行います。

Javaの環境が必要なので、Javaをインストールしておいてください。

splitter.jar

OpenStreetMapの地図データは容量が大きいので、分割する必要があります。そこで使うのが「splitter.jar」です。ダウンロードは、以下のURL先で行ってください。

http://www.mkgmap.org.uk/download/mkgmap.html

分割の実行コマンドは、以下のようにしてください。パスに関しては、それぞれの環境に合わせて修正してください。

java -Xmx1500m -jar ./splitter/splitter.jar hokkaido-latest.osm.pbf

template.args

分割終了後に、template.argsを開いてください。このままだと、漢字の部分が中国語読みのローマ字表記になってしまいます。そのため、日本語の指定の記述を先頭に追加します。

code-page:932
country-name:JAPAN
region-name:JAPAN
region-abbr:JPN
country-abbr:JP
family-name:OSM MAPS Family
series-name:OSM ASIA Series
description:OSM JAPAN
name-tag-list:name:ja, name, int_name, name:en
mkgmap.jar

Garmin GPSの地図データに変換するユーティリティが「mkgmap.jar」です。ダウンロードは、以下のURL先で行ってください。

http://www.mkgmap.org.uk/download/mkgmap.html

そして、分割したファイルを元に、Garmin GPSの地図ファイルを作成します。以下のコマンドを実行してください。パスに関しては、それぞれの環境に合わせて修正してください。

java -Xmx1500m -jar ./mkgmap/mkgmap.jar –gmapsupp -c template.args

実行後にgmapsupp.imgファイルができます。これを、Garmin GPSのルートへコピーすれば完了です。

3.まとめ


「Garmin画面 然別湖周辺」

実際作成してみて、実に簡単なのと、出来上がった地図の内容の濃さに驚きました。もちろん不満点(※)もありますが、今まで苦労して作った地図よりも出来が良くて満足です。

この状況がもっと早く訪れていれば良かったですが、今はスマートフォンもあり、Garminの主力もスマートウォッチになりました。一般的な需要は少ないと思いますが、古いハンディGPSを最近使わなくなった人は、OpenStreetMapの地図を入れて利用してみてはいかがでしょうか。

※道路の色が、国道、県道、市道で同じ色になる。この種別というよりは、道路幅で色が決まっているようです。国道番号や県道番号は表示されますが、同じ色だと紛らわしいのは事実です。

4.補足:garmin GPS用地図の提供サイト紹介

OpenStreetMapの地図をベースにGarmin GPS用の地図を作成して配布されている方がいらっしゃいます。こちらをダウンロードして使う方が手っ取り早くて良い場合もあるでしょう。

2つのサイトを紹介します。

OpenStreetMap for GARMIN

等高線ありと等高線なしの地図が配布されています。また、S-JISだけでなく、UTF-8の地図もあります。さらに、各国用の地図も用意されていて、地図サイズも抑えられていることもあっておすすめです。

等高線は、20m間隔です。

アウトドア用としてバランスの良い地図です。

すけログ

こちらは地図データが大きいので、SDカード対応機種をお使いの人におすすめです。等高線が10mの間隔など、詳細な地図になっています。

特定の地図要素に限定したサイズを小さくした地図もあります。

管理人さんが自転車やバイクがお好きな方なので、それらにおける利用方法が参考になります。