旭岳ロープウェイと黒岳ロープウェイ ~ 一気に大雪山の高山帯へ!

2020年10月9日


地図は「さっぽろ周辺マップ 旭川」より

標高2,000mを超える大雪山(Daisetsuzan)は、北海道の屋根を成す広大な山地です。本来であれば、北海道の2,000mが本州の3,000mに該当すると言われることから、簡単には行けない場所です。しかし、大雪山にはロープウェイが2本架かっているおかげで、誰でも高山帯を楽しむことができます。

その2本のロープウェイが、「大雪山旭岳ロープウェイ」と「大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ」です。その魅力あるロープウェイをご紹介します。

1.大雪山旭岳ロープウェイ

出典:Wikimedia Commons

大雪山旭岳ロープウェイ(以降、旭岳ロープウェイ)は、旭岳温泉と旭岳5合目の姿見駅を結ぶロープウェイです。旭岳温泉自体が標高1,000mを超える高所にありますが、旭岳ロープウェイを使うことにより、標高1,600mの高所に運んでくれます。

姿見駅付近には旭岳の火山活動による噴気孔がいくつもあり、噴気活動が続くものや、水が溜まって池になっているものなどがあります。特に「姿見の池」は最大の池で、一番の見どころです。その青く澄み切った湖水は神秘的です。

そして真正面には、北海道最高峰旭岳がどっしりと構えています。旭岳は標高が2,291mある北海道最高峰ですが、旭岳ロープウェイで1,600mまで登れるので、残り700m弱登れば山頂です。そのため、登山経験者であれば難なく山頂へ行けるでしょう。ただし高所ですから、天候の悪化による危険度は他の山よりも高いです。十分な装備で登ってください。

登山をしなくても、周辺の散策で十分楽しめます。チングルマなどの高山植物が、登山をしなくても観察できる絶好の場所です。高山植物の中でも高所にある品種を観察できるのは、北海道ではここだけでしょう。可憐な花々を十分に堪能してください。

2.大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ

地図は「さっぽろ周辺マップ 旭川」より

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(以降、黒岳ロープウェイ)は、層雲峡温泉街と黒岳5合目を結ぶロープウェイです。層雲峡は、石狩川の両側に柱状節理の絶壁が聳えている場所にあります。ここに北海道有数の温泉街である層雲峡温泉があり、街の中心部に黒岳ロープウェイ層雲峡駅があります。

出典:Wikimedia Commons

層雲峡の標高は670mほどで、黒岳ロープウェイを使うことにより標高1,300mにある黒岳駅まで登ることができます。黒岳駅からの展望は、層雲峡の峡谷が眼下にあって、遠くに北大雪の山々が見える素晴らしい景色です。また、黒岳駅周辺は比較的なだらかなため、散策道が用意されています。高所の植生を楽しむと良いでしょう。

出典:Wikimedia Commons 背後にニセイカウシュッペ山

ロープウェイは黒岳駅で終わりですが、その先にリフトがあります。時間があって気持ちの良い気温であれば、ぜひリフトに乗りましょう。乗っている間は、足元に高山植物が咲き、高原の爽やかな風がとても気持ち良いでしょう。リフト終点は、黒岳7合目です。7合目ロッジがあるので、ゆっくり休憩しましょう。

「山頂への登山道から見えるマネキ岩」

黒岳7号目から黒岳山頂までの標高差は500mありません。登山経験者なら難なく登れるでしょう。一般の観光客の方でも、スニーカーレベルで登っちゃう人もいます。それでも高所ですから、登山装備で登ってください。特に雪渓が残っているときは、アイゼンがないと滑落するほどのの急斜面がありますから油断は禁物です。

駐車場について

黒岳ロープウェイ層雲峡駅に駐車場はありますが、紅葉の時期や連休ではいっぱいになります。そのため足腰に問題がなければ、層雲峡温泉街入口の右側にある公共駐車場を利用すると良いでしょう。結構広い立体駐車場ですが、やはり紅葉の時期などでは空くまで待つ必要があるかもしれません。

公共駐車場で車中泊をする人が多いですが、混雑期は控えるようにしましょう。

3.紅葉の時期に行くのがベスト!

フランクさんによる写真ACからの写真

両ロープウェイのベストシーズンですが、紅葉の時期が一番でしょう。紅葉は山頂から麓へかけて降りてきますが、ロープウェイのある場所では9月中旬から9月下旬にかけてが良いでしょう。ロープウェイから見下ろす紅葉は、素晴らしいの一言です。

紅葉の最盛期は年によって違いますから、両ロープウェイ公式サイトや層雲峡ビジターセンターの公式サイトを見ると良いでしょう。

大雪山旭岳ロープウェイ公式:http://asahidake.hokkaido.jp/ja/

層雲峡ビジターセンター公式:http://sounkyovc.net/

特に、層雲峡ビジターセンターの「ビジター山だより」が、現状の紅葉を詳しく載せているので便利です。

4.さっぽろ周辺マップの高度計表示を使ってみる

kunimiyasoftの地図アプリ「さっぽろ周辺マップ」には、高度表示機能が付いています。麓駅と山上駅では高度差が大きいですから、高度を確認しながらロープウェイに乗るのも楽しいでしょう。

高度表示機能にはGPSの信号が不可欠です。スマートフォンの位置情報の設定では、GPSが有効になる設定にしてください。

5.高山植物に会いに行こう

旭岳ロープウェイ黒岳ロープウェイから眺める景色は、北海道最高所からの眺めとなって素晴らしいです。そして山上駅に着けば、下界では見ることのない高山植物がたくさんあります。旭岳ロープウェイではチングルマ(7月~8月)、黒岳ロープウェイではエゾオヤマリンドウ(8月中旬~9月)が特に楽しめるでしょう。

出典:大雪山旭岳ロープウェイ公式

両ロープウェイは冬期間も営業されます。それは、ロープウェイのある斜面がスキー場を兼ねているからです。標高が高いのでスキーのできる期間が長く、雪質も抜群です。初心者には厳しいですが、スキーが上手な人には最適なスキー場でしょう。

このように、1年中楽しめる旭岳ロープウェイ黒岳ロープウェイを、ぜひ楽しんでみてください。