士幌高原ヌプカの里 ~ 開放感いっぱいの高原です

2019年9月18日

士幌町市街から然別の山へ向かって20分ほどの場所に「士幌高原ヌプカの里」があります。周囲は標高600mほどの高原で、士幌高原牧場が広がる開放感溢れる場所です。そして、宿泊施設やキャンプ場などが整備されており、観光地としても人気です。

そこで今回は、士幌町を代表する観光スポット「士幌高原ヌプカの里」を紹介します。

1.士幌高原ヌプカの里 概要

士幌高原

士幌高原ヌプカの里は、然別火山群の東側中腹、標高600mから650mに広がる観光スポットです。周辺は広大な牧場になっていて、牛や馬の放牧が行われています。そして、宿泊施設やキャンプ場、食堂などがあり、観光客で賑わう場所になっています。

士幌高原ヌプカの里も、十勝平野の展望台として素晴らしい場所です。眼下には牧場が広がり、その先に整然とした道で区切られた十勝平野があり、背後には日高山脈が屏風のように連なっています。周囲が牧場のため、遮るものがない展望が楽しめます。

ヌプカの里地図
地図は地図アプリ「日本周遊マップ」より

12月~3月は冬期休業です。この期間は、最終農家付近でゲートが閉まってしまうため入ることもできません。注意してください。

士幌高原ヌプカの里は、施設も充実しています。それらを詳しく紹介します。

ロッジヌプカ

ロッジヌプカ

ロッジヌプカは、士幌高原ヌプカの里の中核施設です。士幌高原ヌプカの里に着いたら、まずは立ち寄りましょう。中は売店になっていて、濃厚なソフトクリームや軽食が用意されています。そして、隣接する焼肉ハウスでは、しほろ牛の焼肉を食べることができます。自然豊かな土地で育つしほろ牛の肉は、とてもおいしいです。

またロッジヌプカは、宿泊施設も兼ねています。士幌町が運営する施設ということで、団体研修の利用を見込んでいます。特に学生さんの研修に使われることが多いようです。一人当たりの利用料金は割安なので、利用してみてはいかがでしょうか。

写真に写っている天文台(天体観測ドーム)ですが、ここには15cmの口径を持つ屈折式望遠鏡があります。時々星空観察会が開かれているので、天体に興味のある人は参加してみると良いでしょう。

コテージ

コテージ

士幌高原ヌプカの里には、コテージが6棟あります。これはキャンプ場に良くあるバンガローとは比較にならないほど立派な建物で、中が広いことからホテルの狭い部屋が嫌な人におすすめです。室内は炊事設備が整っていて、自炊には困りません。また、外でバーベキューをするのも良いでしょう。このように、家族でちょっとした別荘気分を味わうのに最適です。

キャンプサイト

キャンプ場

キャンプサイトが斜面にあることから、テントの貼る所を水平にした箇所が点在しています。しかし、水平な部分が少ないことから、有効活用できるスペースが少ないと言えます。

それでも、他のキャンプ場にはない展望の良さは、高原の斜面に作られた士幌高原のキャンプ場ならではでしょう。

展望台

展望台

士幌高原ヌプカの里の最上部は広い駐車場になっており、遮るものがない素晴らしい展望台となっています。ここには3人の人物像があり、おそらく士幌町の偉人を称えたものでしょう。

また、トイレと炊事場があります。ここでバーベキューができるようですが、あまり利用されていないようです。それに対して、トイレは私も良く利用させてもらっています。それは、少し先に白雲山登山口があるからです。登山口にトイレがあるので、非常に便利です。

2.士幌高原道路の今

士幌高原道路

士幌高原ヌプカの里までは立派な道路が付いていますが、先は行き止まりになっています。この道は本来、然別湖を通る道と繋がる予定でした。しかし自然保護運動の高まりから道路は中止になり、士幌高原ヌプカの里から先は放置されました。今は写真のようにゲートが閉まっています。

ゲート先の道は、歩道としても通りづらくなってきました。白雲山への登山道は、士幌高原道路跡を最上部以外は利用していません。そのため歩く人が少なく、道が荒れてしまっています。

白雲山登山口

工事が行われた終点も、かなり自然に還ってきました。ここから先は、完全な登山道になり、岩石山を経て白雲山へ続いています。士幌高原ヌプカの里から上部を歩くと、ナキウサギの声があちこちで聞こえます。道路を中止したのは正解でしょう。

然別湖

白雲山まで登れば、然別湖が姿を現します。山頂からの眺めは然別で一番と言って良く、然別湖の背後に聳えるウペペサンケ山の平らな山頂部が印象的です。しかし、遠くからみると平らで雲上散歩ができそうな山頂部ですが、実際に行くと起伏が激しくて疲れる稜線歩きになります。

3.ヌプカの里 水芭蕉園

水芭蕉園

士幌高原ヌプカの里の手前に「ヌプカの里 水芭蕉園」があります。例年、4月中旬から5月上旬まで開放されます。

十勝で水芭蕉を公式に公開している場所は少ないので、貴重です。駐車場は道路のすぐ横ですが、水芭蕉のあるところまでは250mほど歩く必要があるので、歩きやすい靴を履くと良いでしょう。

4.天気の良い日に遊びに行こう

士幌高原

士幌高原ヌプカの里へは、ぜひ天気の良い日に行きましょう。ここの最大の楽しみは広大な十勝平野の展望ですから、天気の悪い日に行くと楽しさ半減です。

そして道の終着点なので、1日の観光の終着駅として利用すると便利でしょう。設備の良いコテージは、快適な夜を過ごすことができるでしょう。

眺めがよくて十勝平野の広さを実感できる士幌高原ヌプカの里へ、ぜひ行って楽しんでみてください。