札幌市新川通り ~ 東京五輪のマラソンコースになる?

2019年11月7日


「さっぽろ周辺マップ 札幌に起点を追記(赤丸)」

2020年東京五輪のマラソン競歩競技が、札幌市で行われることが決まりました。突然の決定に関係者は困惑しており、マラソンは北海道マラソンのコースをベースに進めようとしています。その北海道マラソンのコースで13kmの長さを占める「新川通り」が物議を醸しています。

新川通り」とは、一体どのような道なのでしょうか。

2019年12月19日追記

東京五輪のマラソンコースが決まり、札幌新川通りはコースから外れました。散々騒がれた後での落選だけに、新川通りの人は複雑な気持ちなのではないでしょうか。でも春の桜並木などを盛り上げて、新川通りを有名にして行って欲しいです。

1.新川通りの概要


「さっぽろ周辺マップ 札幌に終点を追記(赤丸)」

新川通りは、明治時代に作られた人工の川「新川」に沿って作られた道路です。新川が河口部を除いて直線状であるため、新川通りも直線の道路になっています。そして、小樽市へ向かう道路と、石狩市方面に向かう道路の間に位置する道路であり、道路沿いに鉄道や地下鉄の路線はありません。そのため、どちらかというと、のどかな住宅地を通る道路という印象です。

始点は国道337号との交差点で、終点は「環状通り」との交差点になります。また国道5号線との交差点までは、道道125号線として使われる重要道路です。


中村 昌寛さんによる写真ACからの写真

単調で幅の広い車道であるため、車で走る分には走りやすい道です。小樽や石狩湾新港へ行く時に、少し遠回りでも幅が広くて走りやすい新川通りを選ぶ時もあります。そして道路沿いには桜が植えられており、5月はとてもきれいな桜並木になります。また、前田森林公園という広大で優雅な公園があるなど、環境に優れた通りでもあります。

このように、マラソンのコースでなければ、新川通りは快適な道なのです。

2.マラソン的には辛いコース

新川通り沿いには高い建物が少ないため、ランナーは直射日光を浴びながら走ることになります。また、直線で目標やペースを掴みにくく、精神的な苦痛を感じながらのランニングになります。

そして、公共交通機関が少ないために観客が少なくなることが予想されて、五輪としては寂しい区間となってしまいそうです。

このような状況から、ネット上で新川通りの可否について論争が起きています。せっかく盛り上がりつつある東京五輪に水を差すような事態になっていて残念です。

検討する時間があれば変化を持たせたコースを選べますが、時間の限られた現在、新川通りを外すことはないのではないでしょうか。

3.札幌でのマラソンと競歩競技を成功させよう


photoBさんによる写真ACからの写真

現時点ではマラソンや競歩のコースが決まっていませんが、どのようなコースになったとしても、競技を成功させるように、みんなで協力しましょう。私も、応援しに札幌に行こうかなと考えています。

詳しいことが決まり次第、加筆して行きます。