モエレ沼公園 ~ イサム・ノグチの構想を具現化した公園です

2018年10月27日

モエレ沼公園は、丘珠空港の東側に位置する広大な公園です。彫刻家のイサム・ノグチがデザインに携わり、芸術的な施設や遊具が配置されています。また、上空から見るとナスカの地上絵のような幾何学的な模様に見える計算された公園です。

公園なのか美術館なのかで頭が混乱するかもしれませんが、テニスコートや野球場などのスポーツをする競技施設も整っています。そのため、老若男女問わず、趣味を問わずに楽しめます。

1.モエレ沼公園の概要

モエレ沼は、石狩川の流れが切り離された河跡湖です。周辺は湿地帯だったのですが、排水路などが作られて乾燥化が図られました。その後、札幌市のゴミの埋め立て地として利用されましたが、札幌市の「環状グリーンベルト構想」の拠点の一つと整備されることになりました。

そこに、彫刻家のイサム・ノグチ氏が公園の設計に携わりました。ノグチ氏は設計を始めた1988年に亡くなられてしまいましたが、その意思を受け継いで1989年から工事が行われ、できたところから順次提供されていき、2004年に完成しました。

2.ガラスのピラミッド

モエレ沼公園の中心的な施設です。レストランやギャラリー、お店屋さん、公園管理事務所などが入っていて、公園内とは思えないです。

ガラス張りなので夏は暑くなると思いますが、雪冷房によるエコなシステムがあるため心配ありません。

3.モエレ山

モエレ山は、標高62.4mしかない低山ですが、付近に山がないので眺めが良いです。人工的に作られた山で、不燃ごみや公共残土で出来ているそうです。作られた山にも関わらず二等三角点が設置されており、れっきとした山扱いになっています。

山頂までは急なルートや緩やかなルートがいくつもあるので、自分に合ったコースを選びましょう。斜面が芝生に覆われているだけなので、冬はスキーやソリで遊ぶ場所として利用されます。また、元旦の初日の出を見る場所としても人気が高まっています。

4.海の噴水

直径が48mにも及ぶ、とても大きな噴水です。噴水のパターンはプログラム化されており、40分と15分の2つのプログラムがあります。

夜はライトアップされるため、また違った楽しみ方ができます。4月下旬から10月下旬までの期間限定なので、確認してから行くと良いでしょう。

5.サクラの森

モエレ沼公園は、サクラの名所としても有名です。約2,300本のサクラが植えられており、来る人を楽しませています。

サクラの木々の中には遊具が置かれているため、子供たちも楽しめるでしょう。

6.プレイマウンテン

モエレ山の他にプレイマウンテンという人工の小山があり、こちらは高さが30mほどです。モエレ山がきつく感じる人は、こちらの緩やかな道で登ってみると良いでしょう。

ピラミッドや墳丘にも見える不思議な丘です。

7.モエレビーチ

子供たちの水遊び場として、モエレビーチがあります。ビーチをイメージした人工的な池であり、最も深い場所でも45cmなので安全に遊べます。

8.アクセス

モエレ沼公園へは、車の利用がおすすめです。公共の交通機関では電車とバスを利用しなければならないので、事前に良く調べてから行ってください。

また、とても広大な公園なので、移動にレンタサイクルを利用するのも良いでしょう。

詳しくは、モエレ沼公園の公式ホームページを参照してください。