太平洋石炭販売輸送臨港線が廃止~日本最後の石炭専用列車

2020年7月14日


「さっぽろ周辺マップ 釧路」

20世紀の北海道では、各炭鉱で掘り出された石炭を専用列車で運んでいました。しかし、釧路コールマイン以外の炭鉱は閉山し、その釧路コールマインも採掘技術の伝承が目的なため、採掘量はどんどん減っています。そして、唯一残っていた石炭専用列車が走る太平洋石炭販売輸送臨港線が廃止となりました。

実は前々から北海道地図を作っていた時に、釧路にある私鉄線が気になっていました。こんなところに何で私鉄があるのだろうと思っていました。それが、太平洋石炭販売輸送臨港線でした。

1.太平洋石炭販売輸送臨港線

太平洋炭鉱(現:釧路コールマイン)から掘り出された石炭は春採で選炭されて、釧路市の知人にある貯炭場まで運ばれます。その運搬の役割を担うのが太平洋石炭販売輸送臨港線です。距離にして4kmほどですが、1日10本以上が運行されて旅客も扱う時があったそうです。

しかし太平洋炭鉱が閉山になり、運行しない日もあるため、コストの関係からトラック輸送に切り替わります。少しさみしいですね。

追記

太平洋石炭販売輸送臨港線は、2019年3月30日に最後の運行を終えました。路線は6月末で廃止となるそうです。

4月6日に、「さよならセレモニー」が行われました。特別に2往復の運航が行われました。お疲れ様でした。使われていた車両の今後は未定ですが、保存して欲しいですね。

2.釧路コールマイン

太平洋炭鉱が2002年に閉山になり、その後は釧路コールマインが引き継ぎました。釧路の炭鉱は他の炭鉱とは違い、炭層の傾斜が緩くて地底深くまで掘る必要がなく、生産性の高い設備で石炭を掘ることができます。それでも海外炭から見れば高コストで、技術伝承と外国人実習生の受け入れが中心になっています。

石炭の生産量が減ってきていますが、近くに火力発電所が建設中で、石炭が利用されるそうです。そのため、まだまだ石炭の生産は続きそうです。

3.春採湖


「春採湖と太平洋石炭販売輸送臨港線」

太平洋石炭販売輸送臨港線の路線沿いに春採湖があります。春採湖は海跡湖で、国の天然記念物のヒブナが生息しています。周囲は整備されていて、釧路市民の憩いの場となっています。

一時は水質汚染が深刻でしたが、最近は改善されてきました。

4.まとめ

北海道での石炭生産は、露天掘りを除くと釧路のみになりました。最後の石炭列車がなくなるのは残念ですが、石炭生産は継続して欲しいものです。

現時点では廃止が決定されていないので、今後決まり次第、加筆します。