JR日高本線~バス転換が進みそうです

2020年10月20日

JR日高本線は、営業成績だけでなく、数々の自然災害に見舞われて復旧の目処が立たないため、バスへの転換が検討されています。路線廃止への反対も多いですが、海岸線の側を線路が通る区間が長いため、保守がたいへんな路線です。

現状(18/12)では話し合いの最中ですが、路線で被害を受けていない部分も短かく、全線廃止でバス転換になる可能性も高いです。

それでは、JSMAP2地図を使って区間ごとに見てみましょう。

1.苫小牧から鵡川まで

「JSMAP2 国土基本情報20万 苫小牧/浦河」

この区間は、線路が内陸にあるため、高波の被害を免れています。しかし、平成30年北海道胆振東部地震では線路が壊れ、復旧に時間が掛かりました。

この区間だけでも残そうという意見がありますが、沿線人口が少ないこともあり、残すための意義が問われるでしょう。

2.鵡川から日高門別まで

「JSMAP2 国土基本情報20万 苫小牧/浦河」

この区間も内陸部分が比較的多いため高波被害は少ないですが、日高門別付近に被害があって修復が行われていません。鉄橋の被害も深刻なようです。

この区間を修復する意見もありますが、バス転換が有力です。

3.日高門別から様似まで

「JSMAP2 国土基本情報20万 浦河」

この区間は海岸線に沿って線路が施設されているため、高波被害が顕著です。また、2015年の高波被害をあまり修理せずに放置したため損傷が大きくなり、修復には莫大な金額が必要です。H30/12時点では、代行バスの運行が行われています。

「JSMAP2 国土基本情報20万 浦河」

この区間は、バス転換となりそうです。

4.まとめ

日高本線は、高波の影響を受けやすく、修復しても再び壊れる可能性が高いです。近年は平行して日高自動車道が路線を伸ばしているので、都市間バスに役目を継ぐことで良いのではないでしょうか。

苫小牧から鵡川までは修復されていますが、利用人数が期待できないことから路線の継続は難しそうです。そして鵡川から先は、線路の修復が必要なため、ほぼバス転換になるでしょう。

日高本線は、様似から広尾までつながって帯広まで行ける路線になる予定でした。しかし、未成線の様似から先は路線が伸びず、広尾線が廃止になったため、中途半端な路線となりました。全部繋がっていたら、釧網本線のような位置付けだったかもしれません。

これからは、バス転換になることで、より一層アクセスが便利になるように進んで欲しいです。

5.その後の推移

2020年8月12日

ついに日高管内7町長は、日高本線の鵡川~様似間116kmについて、同区間の廃止とバス転換の受け入れを表明しました。

2021年3月末で正式に鉄道が廃止され、バスによる転換になります。事実上、すでにバス転換された状態なので驚きはありませんが、さみしいです。

2019年11月12日

鵡川から様似までの沿線自治体7町の臨時町長会議が開かれ、多数決でバス転換する方針を決めました。今後は各自治体とJR北海道が個別に協議して、最終的に2020年3月末で最終合意としたい考えです。

浦河町が日高線反対の立場を変えていませんが、廃止の決定に向けて最終段階となったようです。