ポツンと一軒家でGPSを使ったら ~ 迷うことはなくなると思う

2020年7月16日

衛星写真で見つけた人里離れた場所にある一軒家を捜索するテレビ朝日系列「ポツンと一軒家」という番組が人気です。探し方は、Google Earthで見つけた一軒家をプリントアウトして、付近に住む人に見せて道順を教えてもらうというものです。その捜索中に会う人や、一軒家に住む人との交流が面白いです。

しかし、今の時代になんて古い捜索方法をしているんだろうと疑問に思ってしまいます。GPSがあれば、少なくとも道に迷うことはないはずなんです。そこで、自分だったらどうやって捜索しようかと考えてみました。方法はいろいろありますが、私の方法も少し古いやり方です。それでは、紹介していきましょう。

1.Google Earthで一軒家を見つける

番組でも使われているGoogle Earthで一軒家を探します。今回は、「オサルシナイ林間広場」を例に探してみます。(あくまでも例です。リンクをクリックすると、オサルシナイ林間広場の記事へ移動します。※建物は2019年秋に解体されました)

Google EarthはWindows版を使います。地球サイズから始まって拡大しながら目的地まで移動できるインタフェイスの秀逸さは驚きですね。

目的地にカーソルを合わせて、フッターに表示される緯度・経度を控えます。Google Earthを使うのは、ここまでです。

2.国土地理院の地理院地図を使う

日本で一番信用できる地図は、国土地理院の「地理院地図」です。地理院地図であれば、住民票がある家なら、歩道レベルでも道はあるはずです。今までの放送に出てきた家でも道は出ていると思います。もし道がないとしたら、歩けそうな地形を選んで無理やりルートを作りましょう。

目的地までのルートは、地理院地図を見て作成します。地理院地図はウェブ版もありますが、操作のしやすさから、「カシミール3D(DAN杉本さん作)」を使います。

カシミール3D公式へのリンク

先ほど控えた目的地の緯度経度を元に、地理院地図を表示します。地理院地図にも建物が表示されています。ここまでのルートを作成します。

3.ルートを作る

まず、明らかに行ける場所へ移動します。手前の道路が表示される最小縮尺にして、一番近い人里へ移動します。例では、十勝ガ丘公園が該当します。

十勝ガ丘公園へ移動し、右ボタンメニューを表示します。そして、「新規作成」「ルート作成」を選択します。すると、ルート作成モードになり、マウスを左クリックして次のポイントを指定しながら、目的地までルートを作成していきます。目的地へ到着したら、右ボタンメニューで確定します。ポップアップウインドウでルート名などを指定すればルート完成です。

こんな感じでルートが出来ました。

次に、このルートをGPSへ転送するので、GPSを接続します。Garmin GPSを接続します。

4.ルートのアップロード

メニューの「編集」「GPSデータ編集」を選びます。ルートを選ぶと、ルート一覧が表示されます。該当のルートを選択して、「GPSへアップロード」ボタンを押します。ポップアップウインドウが表示されるので、ルート名を選択してアップロードします。これで、GPS側にルートがアップロードされました。

5.ルートの選択とナビゲーション

これからの処理は、GPSの機種により異なると思います。例はGarmin Dakotaなので、古くて申し訳ありません。メニューの選択順に画面を並べました。

出発」をクリックすれば、ナビゲーションが開始されます。ナビに従えば、目的地に到着できます。

6.地理院地図をGPSへ転送する

必ずしも必要ではないですが、GPSでも地理院地図を利用したい場合は、地理院地図を切り出してKML形式ファイルにしてGPSへ転送します。やり方は、以下の投稿を見てください。

KML形式ファイルをGarmin GPSで使用する

7.まとめ

GPSを利用すれば、目的地には必ず行けるでしょう。しかし、その場所に人が住んでいるかどうかは分かりません。やはり、付近の人に話を聞いて確認することが必要です。

そして、ポツンと一軒家の面白さは、出会う人の個性や、なぜポツンと離れた一軒家に住んでいるかの理由です。住人は年配の方が多くて、波乱万丈の人生を歩んでいることが多いので、それが番組の人気になっています。ポツンと一軒家に到着することは二の次です。

そのため、GPSを使うということは重要なことではありません。しかし、車や捜索隊の装備は、もう少し考えてもいいのではないでしょうか。車はジムニーで、装備はトレッキング程度の装備で行って欲しいです。車や装備のトラブルシーンを見ると、面白くするための演出としても無防備すぎると思ってしまいます。

何はともあれ、ポツンと一軒家を楽しみにしている自分がいます。私も、老後は山の中に住んでみたいです。

今回はGarminのGPSを使いましたが、スマートフォンアプリで地理院地図を表示するアプリケーションがあります。みなさんもGPS機能を活用してみてはいかがでしょうか。

8.おまけ ドローンについて

ポツンと一軒家の番組内ではドローンが良く使われますが、そのドローンにはGPSが付いています。そして、番組で使われるようなドローンであれば、「RTK」という機能も付いているでしょう。RTKを使うと、緯度・経度の誤差は数センチとのことです(基地局の電波が必要)

このように、ドローン自体が位置を把握できるので、目的地の探索に活用できるはずです。それでは、どのように使えばいいのでしょうか。私自身がドローンを持っていないため間違っているかもしれませんが、考えてみました。

1番良いのは、ドローンに飛行ルートをインプットして自律飛行させることでしょう。そうすれば、目的の家までドローンは勝手に飛んでいき、家の周辺を撮影することができます。行く前に状況が分かるので、無駄足を踏まずに済みます。

しかし、ドローンが視界外飛行になるため、現時点では国土交通省の許可が下りないようです。視界外飛行は、物資の輸送などでのみ認められる方向で進んでいます。テレビ番組の利用では、許可されないのではないでしょうか。

それでも、有視界飛行でも役立ちそうです。ドローンのコントローラーには、ドローンの地図上での位置や、ドローンからの映像が表示できます。そのため、十分探索に活用できると思います。

こう書いていると、ドローンが欲しくなりますね。ラズベリーパイと組み合わせたドローンを使ってみたいと思っていますが、まだまだ先のことになりそうです。

ドローンを手にしてみたいという人は、以下の入門機で始めてみてはいかがでしょうか。