トーサムポロ沼 ~ 最果ての汽水湖
根室の納沙布岬近くに「トーサムポロ沼」という、ちょっと変わった名称の沼があります。付近には、「トーサムポロ漁港」「トーサムポロ岬」と、トーサムポロが並んで表示される(※)ので、気になって調べてみました。
※私の作成しているJSMAP2地図での話です。2025年後半に、湖の名称を大幅に追加しました。

出典:「北海道の湖沼 第3版」(道総研エネルギー・環境・地質研究所, 2025)(https://www.hro.or.jp/lakes_in_hokkaido/)
Source: Lakes in Hokkaido 3rd edition, 2025, Research Institute of Energy, Environment and Geology, Hokkaido Research Organization (HRO)(https://www.hro.or.jp/lakes_in_hokkaido/)
トーサムポロ沼は、湖面標高1m、最大水深2mの汽水湖です。根室半島には小さな汽水湖が点在しており、トーサムポロ沼は、納沙布岬に近く、日本の東端に位置しています。
トーサムポロの名称はアイヌ語から来ており、ト・サム(沼の端)ポロ(大きい)をトーサムポロと読み替えたようです。トー(湖)、ポロ(大きい)は、北海道各地で良く見られる名称です。
トーサムポロ沼では、2月から4月にかけてアサリ漁が行われます。極寒の冬に行われるアサリ漁は過酷を極めますが、外海が流氷に覆われる時期の貴重な収入源となっているようです。ほんと、漁師の皆さん、お疲れ様です。
野鳥も多いので、納沙布岬観光の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
日本周遊マップ