JAXA 内之浦宇宙空間観測所 ~ イプシロンロケットの打ち上げ

2021年10月9日

機器の不具合と悪天候で打ち上げが再々延期になっているイプシロン5号機(※)ですが、打ち上げ場所であるJAXA 内之浦宇宙空間観測所(以降、内之浦宇宙空間観測所)について調べてみました。

※11月25日に打ち上げを予定しているH2-A 44号機の後で打ち上げを行うことになりました。

1.内之浦宇宙空間観測所のある場所

内之浦宇宙空間観測所は、九州南部の大隅半島にあります。

上のアイコンのある場所が内之浦宇宙空間観測所、下は種子島宇宙センター

大隅半島の南沖合には種子島があり、日本最大の宇宙施設、種子島宇宙センターがあります。ロケットの打ち上げは、赤道に近く、東方が海である場所が適地のため、内之浦宇宙空間観測所も日本の南に位置しています。

内之浦宇宙空間観測所は、志布志湾の近くにあります。

さらに志布志湾の出口近くに内之浦湾があり、南側の半島部分に内之浦宇宙空間観測所施設があります。

施設は、崖になった海岸の上の山中に作られています。上の画像にあるアイコンの場所が射場です。ここからイプシロンロケットが打ち上げられます。

施設内には、管制施設やレーダー施設などの他、今までの固体燃料ロケットを紹介する宇宙科学資料館があります。

2.イプシロンロケットとは

イプシロン3号機打ち上げ

イプシロンロケットは、日本の主力ロケットH2-A、H2-B、H3とは違って、固体燃料を使う人工衛星打ち上げ用ロケットです。今でこそロケットの打ち上げは液体燃料を主に使うH2、H3シリーズを使いますが、以前は自前の技術で歴史のある固体燃料のロケットが多く使われました。

固体燃料のロケットは、打ち上げ前に燃料の注入をする必要がなく、打ち上げ中止になっても燃料の抜き取り作業が必要ありません。燃料が安定しているので、打ち上げの定時性にも優れています。

しかし、一度点火すると制御が難しいので、小型のロケットや液体燃料ロケットの補助ロケットに使われます。イプシロンロケットのような比較的大型のロケットに固体燃料が使われるのは、めずらしいです。(ICBMなどの即時性が必要なロケットに固体燃料は使われます)

近年は小型衛星の需要が多いので、コスト面に課題はありますが、イプシロンロケットが使われると嬉しいですね。

3.宇宙時代がやってきます

人類が月に行ってから50年以上経ちました。これまで宇宙への進出は足踏みしましたが、2020年代、再び人類は宇宙へ進出する時代を迎えそうです。再び月に人類は行くことになり、さらに火星へ向かう日も、そう遠くはなさそうです。

そういう宇宙時代を迎える時、宇宙開発を行ってきた日本に再びチャンスが訪れていると思います。少子高齢化が進みますが、宇宙開発をバネに再び成長路線へ変わって欲しいですね。