Navit ~ OpenStreetMapを使ったカーナビゲーション
2022年3月5日
私は通常カーナビを使わないのですが、たまにgoogleマップでナビゲーションをする時があります。しかし、使い方が悪いのだと思うのですが、うまく使えずに終わることが多いです。何か相性が良くないです。
それでは、OpenStreetMapを利用したナビゲーションソフトがないのだろうかと思い探してみると、いくつかあることが分かりました。そして、OpenStreetMap公式が提供しているNavitというアプリケーションがありました。プラットフォームにlinuxやWindows、Androidなど、多方面に提供されています。
Raspberry Piに実装なんて面白そうですが、車でモニターを手軽に設置できないこともあり、まずはAndroidから試してみることにしました。
1.Navitのインストールパッケージをダウンロードする
まずは公式サイトから見てみます。「HowTo Navit and OSM on Android」を見てみます。
NavitはGoogleプレイでも提供されていたみたいですが、apkファイルでの提供のためか、今はありません。そのため、手動でインストールします。Guthubからダウンロードします。
2.Navitのインストール
apkファイルをダウンロードできたらインストールですが、Androidにapkファイルによるインストールを許可しなければなりません。その方法ですが、Android OSのバージョンや機種によるカスタマイズなどにより異なります。私のAndroidはColor OSなので、かなりメニュー体系が違います。ここは各人で調べてください。
インストールができたら、Navitアプリケーションに、位置情報とストレージのアクセス許可をしてください。これもメニューが機種により異なるので、調べて設定してください。基本的には、アプリリストを表示してNavitを選択し、アプリ権限の項目で許可する設定をします。
3.地図のダウンロード

それでは、Navitを起動しましょう。しかし、地図がダウンロードされていません。まずは、地図のダウンロードが必要です。
「設定」のボタンをタッチすると、メニューが出てきます。

ここで、「Download maps」をタッチします。

地図を選択します。「日本+Korea」をタッチしてダウンロードしてください。ダウンロードする地図サイズがでかいので、日本だけにして欲しかったです。
※ダウンロードが進まない場合がありますが、テザリングやモバイルWi-Fiで起きる場合があるようです。私もテザリングとモバイルWi-Fiではダウンロードが進まないため、信用できる無料Wi-Fiを使ってダウンロードしました。
4.ナビの目的地を設定する

地図が表示されたら、ナビゲーションしたい場所へスワイプして移動します。目的の場所が表示されたら、目的の場所を長くタッチしてください。するとポップアップメニューが出ます。そして「Route to here」を選択すると、ナビゲーションが開始されます。
5.ナビゲーションを開始する

ナビの目的地に旗が立ち、ナビゲーションが開始されます。しかし、現在位置とずれているので、左下にある「現在地にするボタン」をタッチします

太い青線がルートで、ナビゲーションが開始されます。現在位置は緑の丸ですが、ちょっと分かりずらいです。左上に進行方向の変更と、曲がる地点までの距離が表示されています。
※実際にナビゲーションすると、進行方向が上になるように地図が表示されます。そのため、次にどちらに曲がれば良いのかが分かりやすいです。
6.ナビゲーションを終了する

ボタンではない画面上でタッチすると、メニューが表示されます。ここで「Actions」のボタンをタッチします。

「Stop Navigation」のボタンをタッチすれば、ナビゲーションが終了します。
7.カスタマイズが必要です
今回はカスタマイズなしでナビゲーションまでを説明しましたが、地図がちょっと雑なことが気になりました。OpenStreetMapだから仕方ないですが、街の中心部になるとごちゃごちゃで分かりづらいです。この辺はカスタマイズが必要ですが、設定メニューからできることはごくわずかです。カスタマイズするには、アプリケーションの構成ファイルをいじる必要がありそうです。(ソースを修正してビルドが必要みたい)
また、動作がすごく重いです。処理が止まっているところに処理を指示すると、落ちます。なかなかやっかいなアプリケーションです。
しかし、ルートは意外と素直に表示されました。google mapだと無理なルートが選択されることがありますが、Navitのルートは最適ではないけれど無難なところを選択する感じです。これは、北海道の地方都市だからであって、東京では混乱しそうな感じがします。
また、実際に車でナビゲーションしてみると、これも意外に分かりやすいです。道路名の表示は雑なんですけれど、目立って分かりやすかったり、青色のルートが太くて目立つので、ルートから外れていないかが分かりやすいです(倍率注意)。このように、もしかしたら使えるナビゲーションかもと思っています。
とりあえず、カスタマイズなしの動作報告は以上です。これから暇を見てカスタマイズしていきたいと思います。
Android開発android navigatiion,Car Navigation,GPS,Navit,OpenStreetMap,カーナビ,カーナビゲーション
Posted by kunimiyasoft
関連記事
Raspberry Pi Zero2 WでGPSロガー作成 ~ PIGPIOライブラリを使う
以前、Raspberry Pi Zero WでGPSロガーを作成する連載を投稿し ...
how to search for famous sightseeing spots in Japan
kamikochi Introducing how to search for ...
OpenStreetMapの地図が向上して実用レベルに!
大きな地図を表示 みんなの手で作り上げるOpenStreetMapですが、日本で ...
久しぶりにOpenStreetMapの編集をしてみた
10年以上ぶりに、OpenStreetMapの編集をしてみました。 1.登録再開 ...
北海道にある神社を地図表示してみた ~ 初詣に行きましょう!
地図アプリ「さっぽろ周辺マップ ライト3」に、北海道にある神社のマーカーを追加し ...