阿蘇山が噴火 ~ 2021年10月20日に中規模噴火が起きました

2021年10月22日

地図は地図アプリ「日本周遊マップ」より

日本でも特に活発な火山の一つ阿蘇山。南北25km、東西18kmにも及ぶ大カルデラで有名です。しかも、そのカルデラ内には、多くの人が住んでいます。その阿蘇山が噴火しました。噴煙は3,500mにまで上がり、火口から2kmくらいまで噴石が飛んだようです。

噴火の時、観光客や登山者が火口付近にたくさんいました。幸い被害はありませんでしたが、もっと噴火の規模が大きければ、被害は免れなかったと思います。

そこで、阿蘇山を地図アプリケーションの日本周遊マップで見てみます。

上の地図画像を見ると、中央にある中央火口丘群を取り囲むように道路があります。赤の三角点が、阿蘇山の中岳火口です。一帯には人が多く住んでいるように見えます。とても活火山のある場所とは思えませんね。

5倍に拡大すると、中岳火口へ道路が付いていることが分かります。そして、ロープウェイの記載もありますが、左の阿蘇山ロープウェイと右の仙酔峡ロープウェイは、それぞれ廃止、休止になっています。

最高峰の高岳(1,592m)は、中岳の東側にあります。阿蘇山は、山自体はそんなに高くありませんが、山体が非常に大きいです。

さらに拡大しました。中岳火口へは、阿蘇山公園道路が付いています。阿蘇山公園道路は、有料道路です。ロープウェイのふもと駅から火口行きのシャトルバスが出ています。

山頂部には、大きな窪みが確認できます。活動が活発なことが分かります。

(阿蘇山1,592mと記載されていますが、これは高岳の標高で、火口はそれより数百メートル低いです)

さらに2倍拡大しました。何か小屋のマークがあちこちにあります。これは、火山が噴火した時のためのシェルターです。噴火が起きると火山弾の雨が降ってきます。それを避けるためのシェルターです。しかし、活火山の火口数百メートルまで近づけるのは、危険すぎな感じがします。

最近は、世界の火山が活発化している印象を受けます。20世紀は火山がおとなしかったそうで、私たちは活発だった時代を知りません。しかし、火山噴火の影響は、こんなものではありません。確率こそ低くて東日本大震災並みの確率かもしれませんが、カルデラができるほどの噴火が起きれば、大災害になるでしょう。

人間は悪いことを忘れるようにできていますが、日本は不安定な地にありますから、常日頃思い出して、注意して生きていきたいですね。