羅臼岳で登山者がヒグマに襲われる

2025年8月14日

2025年8月14日午前に、日本百名山の一つ羅臼岳(1,661m)で登山者がヒグマに襲われ、登山道脇に引きずり込まれました。場所は斜里町側登山道の標高550メートル付近だそうです。

ヒグマに襲われた登山者は20代で、もう一人の友人と羅臼岳登山をしていました。通報をした友人の登山者は無事だということです。2日ほど前にも登山者がヒグマにつきまとわれており、その際はクマ撃退スプレーを使ったそうです。しかしながら、ヒグマが逃げることはなく、数分間つきまとわれたそうです。

羅臼岳

今回の事例は、今後の北海道の登山に大きな影響を及ぼしそうです。私は羅臼岳に登ったことはありませんが、東大雪の山々には以前良く登っていました。登山道がはっきりしない場所もある東大雪の山ではヒグマとの遭遇の可能性が十分ありましたが、鈴やホイッスル、クマ撃退スプレーなどを用意すれば事故はまず起こらないだろうと思っていました。そして実際、ヒグマと遭遇することはありませんでした。

しかしながら、今回のようなメジャーな山で、十分なヒグマに対する警戒がおこなわれているにも関わらず事故が起こったことは大問題だと思います。従来の知識は、もう通用しない時代なのだと思います。

私は、機会を見て低山歩きを再開しようかと考えていましたが、最近の情勢を考えると再考すべきと考えています。また、登山はしなくても釣りや山菜採り、キノコ採りなどはするわけですから、ヒグマ対策をどうするかは緊急課題です。いつもクマ撃退スプレーを持ち歩いていますが、これでは不十分です。十分に検討したいと思います。

以降、随時更新予定。

翌日の8月15日午後、被害者と見られる遺体が発見されました。ご冥福をお祈りします。付近には親子熊と見られる3頭のヒグマがいましたが、駆除されました。これらの熊が被害者を襲ったのかはDNA鑑定により判断されます。