Android API レベルとは

kunimiyasoftではいくつかのAndroidアプリケーションをPlayストアに登録していますが、今年も警告の通知が来ました。
Androidスマートフォンで一般的にバージョンと言うと、Android OSのバージョンが対象となります。投稿時点ではAndroid 16が最新OSバージョンです。普通は自分の持っているスマートフォンのAndroid OSバージョンで買い替えなどを判断すると思います。
それに対して、アプリケーション作成の際には「Android API レベル(バージョン)」のバージョンを意識して作ります。ちょっと呼び方がいろいろあって、「Android SDKバージョン」などと呼ばれており、SDKのバージョンが大事でした。(私はAndroidは趣味でしかやっていないので、現場でどうかは分かりません)
Android Studioでbuild.gradleを見てみます。

「compileSdkVersion」や「targetSDK」にAndroid APIレベルが指定されています。なお、プロジェクトを作成した時のAndroid Studioのバージョンによって、build.gradleの記述がかなり異なります。targetSdkは今もあるかな?。Javaでの開発しかやっていないので、今のKotlinプロジェクトではまた変わっているかもしれません。
Android APIレベルがGoogleの規定よりも低いと、Playストアでの扱いに制限を受けてしまいます。投稿時点では、Android APIレベルが34だと今後の更新ができなくなると警告されています。(上記では既に35に変更してしまっています)。
Android APIレベルはほぼ毎年上がるので、修正していなくても対応したアプリケーションを再登録する必要があります。build.gradleにあるAndroid APIレベルを変更すると上方に「sync now」のボタンが表示されるので、クリックします。
するとAndroid Studioは、Android APIレベルに対応するインストールを始めます。これは、最小限のインストールに留めるようです。念のため、Android Studioのメニュー「Tools」「Sdk Manager」で確認します。

「SDK Platforms」タブを見ると、Android API 35がインストールされています。Android SDK Platform 35以外はチェックが入っていませんが、エミュレーターの動作など、使用する環境によっては必要となってきます。最近の私は実機でデバッグしているので、使用するライブラリが少な目です。

次に「SDK Tools」タブを見ます。こちらはインストールされていてもチェックではなく「-」で表示されているかもしれません。その場合は最新のバージョンがインストールされていないので、チェックしてアップグレードすると良いでしょう。
作業が終わったら、クリーンプロジェクトとプロジェクトのリビルドを行います。バージョンが上がったことにより、使えなくなる命令が出てくる場合があるので対応が必要です。
リビルドができたらAndroid API レベルの対応は終了です。bundleパッケージを作成して、Google Play Consoleでアプリケーションを再登録します。

無事、対処が行われたことが通知に来ました。このように、スマートフォンのアプリケーションを公開するには、多大な労力が必要とされます。日本周遊マップに関しては、実際に稼働しているスマートフォンが極めて少ないので労力に見合った成果はないのですけれど、趣味レベルで続けたいと思います。