層雲峡 大函 ~ 柱状節理がみごと

層雲峡温泉街から石北峠方面へ進み、銀河トンネルを抜けた先に※「大函」と呼ばれる観光地があります。今は駐車場くらいしかなくて閑散としている大函ですが、昔は層雲峡を代表する観光スポットであり、人で溢れていました。

この投稿のきっかけは、私が作成しているJSMAP2地図に、層雲峡周辺にある滝をいくつか追加したことからです。それらは主に大函周辺にあります。そこで今回、思い出を兼ねて大函を紹介するに至りました。

※正確には、銀河トンネルの先の「新大函トンネル」です。

1.大函のある場所

大函は、石狩川本流とニセイチャロマップ川が合流する場所にあります。層雲峡温泉から大函までの石狩川両岸は柱状節理の断崖に囲まれており、大函の東側でようやく平らなスペースを確保できることから、観光施設や駐車場ができて、大いに賑わいました。

しかしながら、層雲峡温泉から大函までの道路は、がけ崩れが頻繁に起こって事故も多かったことからトンネル化が進み、銀河・流星の滝付近から大函までの区間は歩くことさえできない区間となってしまいました。そのため、大函で足を停める人は少なくなり、今やトイレでさえ使用不能(私が確認した時点であり、復活しているかも)になってしまいました。

本来の大函から層雲峡温泉までの景観は素晴らしく、1970年代はまだトンネル化が進んでいなかったため、車で通った時は驚きの連続でした。その後、トンネル化が進んだ後も旧道を歩いたり自転車で通ることはできたのですが、崩落事故が起こったことにより、歩くこともできなくなりました。

この区間には大函だけでなく、「小函」という場所もあり、昔は「大函・小函」とペアで呼ばれていました。これらを見ることができない今は、残念の一言です。

2.滝も多い

層雲峡にある滝と言えば「銀河・流星の滝」が有名ですが、その先から大函にかけて、柱状節理の上から落ちる滝がいくつもあります。今は見ることのできない滝が多いですが、ドローン映像で見られる滝もあるので、YouTubeで探してみると良いでしょう。

また、銀河トンネルと新大函トンネルの間から、今でも柱状節理の景観を見ることができますので、交通に支障のない状態であれば散策も良いでしょう。ただし、立ち入り禁止の場所には入ってはいけません。

3.柱状節理を間近で見るなら紅葉谷

柱状節理を間近で見るなら大函・小函でしたが、今も迫力ある柱状節理を見たいのなら、以前紹介した紅葉谷がおすすめです。

紅葉谷もちょっと危険な場所があるので、注意して歩いてください。

層雲峡にある層雲峡ビジターセンターでは、大函周辺で楽しむイベントを開催することがありますので、参加してみてはいかがでしょうか。