ユルリ島 ~ かつて人が住んでいた島

JSMAP2地図の島表記を追加しました。まずは13倍で対応しています。(14倍は、年内予定)
追加した島の中には「ユルリ島」があり、以前聞いたことがあったため気になりました。そこで、ユルリ島について調べると、いろいろ興味深いことがありました。
1.ユルリ島のある場所
JAMAP2地図13倍
ユルリ島は、根室半島の南側、花咲港や落合漁港に近い場所にある、周囲7.8kmの島です。島の周囲は崖になっていますが、標高40m位で台地状になって大部分が平らになっています。そのため、遠くから見ると、海に浮かぶ航空母艦のように見えます。
2.かつては人が住んでいた

ユルリ島には、過去に人が住んでいました。コンブ漁が盛んな地域ゆえ、夏場、番屋に住む人が多かっただけでなく、定住した人もいたようです。しかしながら、1971年に最後の島民が島を離れ、以後、無人島になっています。
今は立ち入りが基本的に禁止されており、眺めるだけしかできません。
3.ユルリ島の馬
人がいた時代、物資の輸送などのため、島に馬が導入されていました。そして人々が去ったあと、馬はそのまま残されました。厳しい自然の中に取り残された馬たちでしたが、野生の馬として生き続けてきました。
しかしながら、数は少しずつ減り、2~3頭まで減ってしまったようです。近年は、島に馬を再導入することも行われているようですが、いずれ、馬はいなくなってしまうかもしれません。
ユルリ島のシンボルである野生馬の今後を見守っていきたいですね。
ユルリ島に関心を持つ人は今でも多く、様々な活動が行われています。
4.島資源を有効活用したい
北海道にはユルリ島だけでなく、比較的大きな無人島がいくつかあります。特に、厚岸沖にある大黒島は、かつて人が住んでおり、21世紀初頭まで人の往来がありました。これら島資源を、今後も活用していくことが大事だと思います。さすがに住むことは困難でしょうが、革新的な往来ができる乗り物で活用するような未来があれば良いなあと思いました。