エリス(Eris-1) ロケット打ち上げ失敗
※地図の位置は少しアバウトです。ご了承ください。
2025年7月29日、オーストラリアの企業「ギルモア・スペース・テクノロジーズ」社が開発した小型ロケット「エリス」が、オーストラリアの「ウーメラ試験場」から打ち上げられましたが、少し上昇してから立ち止まり、その後高度を下げて地上に激突して爆発、失敗に終わりました。
オーストラリア初の宇宙ロケットとして期待されたエリスですが、他の新興民間ロケット会社と同様に失敗しました。ここ最近はIsar Aerospace社やjtSPACE社が初号機を打ち上げていますが、いずれも失敗しています。これらのことから、最初からスムーズに成功することは、かなり難しいことなのでしょう。
それでも、打ち上げまでこぎつけているだけでも良しなのかもしれません。インターステラテクノロジズのZEROロケットは2026年度に初号機が予定されていますが、あまり音沙汰がありません。そして、これらのロケットと同じ能力を持つロケットラボ社のエレクトロンは、次々に打ち上げが行われています。そのロケットラボ社は、次の再利用型大型ロケット「ニュートロン」にベクトルを移しています。
新興勢力の民間ロケット会社が生き残るのは、かなり難しいでしょう。スペースワン社のカイロスロケットは2回連続失敗しています。この次の3号機も失敗すると、事業継続は困難となりそうです。厳しい道のりですが、ぜひとも日本の民間ロケット会社が勝ち残って欲しいと思います。